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富士登山練習(2)

去る6月24、25日に富士山で合宿をしてきました。
ずいぶん経ちますがその第2話ということで。

剣が峰の頂上3,776m地点をあとにし、馬が背と呼ばれる急勾配を下ります。
登るときは坂路練習しましょうかなんて軽口をたたいていたのですが、下りは半端じゃなく、転びそうになりながらずり落ちていきました。

富士山がはじめての僕らは、その後登山の格好の人たちに下山の方法を尋ねます。
曰く、「富士登山の人たちは登山道から降りる人が多いけど(迷惑そうな顔)、本当は下山道から降りるんだよ」と言われ、素直に従う僕らでしたが、あとから酷い目にあいました。

下山道はブルドーザーでかいたような、キャタピラ車のあとが残る、ただのジグザグ道なのです。
ここが足首までぬかるむ様な砂礫で、容赦なく靴の中に入ってきます。
おお、これが噂に聞く下山道かと。
勾配もなかなかのもので、あぁ~止まらないよ~、階段で言う踊り場のあたりでギリギリ止まれるみたいなことの繰り返し。
いつ踊り場から発射されてしまうのか、ドキドキでした。

しかも、途中一部雪が残っており、雪解け水が砂礫の下を流れ凍っている箇所が・・・
登山装備の人たちはいいですが、僕らはランニングシューズにタイツ、Tシャツの上に薄っぺらいウィンドブレーカーを羽織っているだけの軽装です。
そんな格好で富士を舐めてるといわれればそれまでですが、この下山道には参りました。

さらに、5~6合目あたりまで下ってくると物凄い霧が視界を遮ります。
このあたりまで来ると、ブル道のジグザグがかなり物悲しく、霧の中をひたすら往復繰り返すのが怖くなってきます。
単調な景色の繰り返しで、自分がどこにいるのか不安になってくるのです。
近くに登山道があるらしく、人の声が時折するのですが、霧のためまったく見えない。
気がついたら、5合目の佐藤小屋まで下山道を下りて来ていました。

佐藤小屋から先、馬返しまでまだまだ下りていかねばなりません。
登るのも辛かったですが、今となっては下りのほうがよっぽど苦痛。
ここから先は林の中のトレイルをダウンヒルです。
つま先が痛くて、間違いなく1本は爪が死んでるのがわかりました。
潰してもいい靴ということで、ちょっと小さくて履いてない靴をチョイスしたのが間違いだったでしょうか。
まさに修行のような辛さ。
ひたすら馬返しを目指して下っていきました。

やっと馬返しに到着した後は、河口湖の住人さんに温泉へ連れて行ってもらいました。
ちょっと離れてますけど、山中湖畔の紅富士の湯へ。
ここは露天から富士が眺められるところだそうです。
・・・天気が悪く、富士は影も形もありませんでしたが、開放感あふれる広いお風呂でした。
下山が辛かっただけに、温泉のご褒美はたまりません。

風呂を上がってから、そのままそこで軽食をとってもよかったのですが、河口湖の住人さんに誘っていただいたので、ご好意に甘えてご馳走になることに。
河口湖ユースホステルも近くの久保田と言うお店に行きました。
旧家を改造してお店にしているようで、物凄い天井が高い落ち着いた雰囲気のお店でした。
由緒正しい、これぞ和食と言う夕食をいただき、僕だけヱビスで乾杯。
20時のチェックインに間に合うよう、ちょっと慌しかったですが、沢山お話もできて素敵な時間を過ごしました。
こうやって初対面の人と一緒に練習したり、風呂に入ったり、食事をしたり。
それもこれも、小出道場ランニングモニターという縁がつないでくれたものです。
小出監督に感謝しつつ、小出道場卒業生としての自分のこれからの役割について真摯に考えてしまいます。

20時ちょうどくらいに河口湖ユースホステルへ送ってもらいました。
明日の朝の待ち合わせを決め、ひさびさのユースホステルへ入ります。
高校時代に自転車で札幌近郊を3泊くらいで巡ったとき以来です。
あの時は、ライダーハウスとかYHとかに泊まり歩きました。
まさか、引っ込み思案だった僕が、相部屋ドミトリーのYHに再び泊まることがあるなんて。
ランニングのおかげで、どんどん自分が変わっていくのが面白いほどです。

ずいぶんご年配のペアレンツに迎えられ、翌朝の朝食をお願いし、封筒形のシーツを受け取り、部屋に案内して貰いました。
8人部屋ですが、相室は1人だけ。
ちょうど不在でしたが、ベッドの周りの荷物を見ると外国人のバックパッカーさんのよう。
あぁ、モトチカさんがバックパッカーだったよなぁ、いつか話を聞いてみたいなと思いつつ、寝床を作成し、耳栓をして就寝しました。

まだ21時前ですが、流石に疲れていて直ぐに寝ちゃいました。
陽が落ちたら寝て、陽が上がったら起きる。
豪華なホテルで最高のサービスを受けて過ごすひとときも良いものですが、その両極にあるようなYHでのこんな過ごし方というのも、現代社会においてはある意味贅沢なのかもしれません。

翌朝、「さかいさ~ん、お食事できましたから食堂にいらしてください」の声で目覚めました。
相部屋の人も起きただろうに、そんなことお構い無しなのがまた面白くって。

つづく。

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  1. 河口湖の住人
    2006 年 7 月 5 日 21:46 | #1

    かずきさん練習お疲れ様でした。
    練習に誘っておきながら、富士山初心者丸出しの案内でご迷惑をかけました。24日は天気も良く、練習日よりでした。
    しかし、下山は辛かった。自分も爪2枚が天国へ!!
    あと、1回は練習したいですね。次は違う温泉に案内します。

  2. 2006 年 7 月 7 日 00:51 | #2

    バックパッカーだったモトチカです。
    富士登山練習のレポートを興味深く読ませていただきました。
    今年は子供がまだ小さいからムリだけど
    来年は私も行きたいなあ~
    バックパッカーは「旅」という共通言語で
    同じくランナーは「走り」という共通言語で
    自然な出会いがあるな、最近感じております。
    でも私も旅してたとき以上にランニングをしてからのほうが
    自分が変わってくるのを感じます。
    今の仕事で旅してきたことはたいして応用されてませんが
    ネタがつまった時にはいろんなエピソードが小出し小出しにあるので
    話題は尽きないです。
    機会がぜひあったらお話しますです。

  3. 水曜居残り組み
    2006 年 7 月 10 日 00:29 | #3

    河口湖のユースで泊まりでしたか。M先生達との合宿の時は、富士吉田のユースに泊まり、翌朝7時には、再び馬返しにいました。
    紅富士の湯は、日帰りの時は、よく利用します。
    富士山練習は、実は登りより下りのほうが辛いんですよ。
    普通に降りると爪が痛くなるので、踵重心の降り方わマスターしないとダメです。M先生は、全然爪が痛くないらしく、もの凄いスピードで、砂礫を下って行きます。
    昨日も、富士山に行っていたみたいですが

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